2013年05月

2013年05月29日

ゴッホ展

ゴッホ展行ってきました。
日本初公開となる絵もたくさんあって話題のゴッホ展が宮城にもやってきたんですよ。
世界的な画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。
生で見れるってそうあるもんじゃないですから!!!

今回の展示では「ゴッホには知られざる空白の2年間があった」というのが大きな枠組み。
その間いったい何があって、何がゴッホを形作ったのか、そういうことがわかるようになってます。
年代が古い順から展示されており、最後には有名な自画像など晩年のゴッホの絵が展示されています。

一通り見るとわかるのですが、ゴッホの絵はめまぐるしく色調も形式も変わっているのです。
本来のゴッホの作風は暗い絵を薄く重ね、素朴な風景を好んで描くものでした。
しかし、弟のテオに売れないから明るくするように言われて、矯正していったのです。
年月を重ねることでゴッホは明るい絵になり、厚塗りもするようになりました。
また年月を重ねると今度は薄塗りに挑戦したり、風景画を描くようになったりと、どんどん変容していくのです。
最終的には、暗い作風と明るい作風、薄塗りと厚塗り、とがそれぞれ使い分けられ融合していき晩年の作風となったのです。

と、素人にもわかりやすく説明してあり、目に見える変化はゴッホの苦悩と努力を追体験しているかのようで、興味深く面白いものでした。

有名な作品を生で見ると印象は違っていました。
油絵独特の厚塗りが写真では表せないような雰囲気をだし、躍動感にあふれているのです。
繊細なタッチが近くで見るとはっきりとわかり、写真などではわからない情報がたくさん脳内に入ってくるのです。


特に私にとって印象的だったのが、

「ヤマウズラの飛び立つ麦畑」

何がそんなに印象的だったかって説明したくてウズウズですよ笑

この作品はゴッホの死後に発見されて研究チームが絵の背景などを研究した結果、
最初はヒバリが麦畑の上を飛んでいる作品であると解釈されました。
しかし、ヒバリはこんなに小さくなく、ほかの鳥ではないか?と議論がされ始めたのです。
そして、鳥の飛び方や飛んでいる高さからヒバリではなく、ヤマウズラであるという見解でまとまったのです。
ヒバリが飛んでいる絵であれば都会的な風景で景観を大事にした格調高い絵という解釈ができるらしいのですが、
ヤマウズラが飛んでいるとなると田舎の素朴な風景を切り取ったという解釈になるそうです。

この感じがたまらなかったのですよ!
飛んでいる鳥の種類によって絵の意味が全然変わってくるんですね!
田舎と都会、正反対の意味ですよ!
解釈がまるで違ってくるこの感じにゾクゾクしてしまいました。

絵画ってイイですね。

作者が意図していたものと違うとらえ方をされたものってまだまだたくさんあると思うんですよね。
違ったとらえ方でも筋があっていたりするとなかなか修正されない、見つけられないもので、難しいところもあると思います。
ただ、作者が死んでなお作者の意図が汲み取れた時にはやはり違った感情に浸れると思うんですよね!
私たちはそれをただ後で見て楽しむ、追体験した気になるだけですけど...

私にとって貴重な体験になった、そんな展示会でした。

hajimenko at 23:30|PermalinkComments(59)TrackBack(0)思い出